冬のお悩みの一つに「静電気」があると思います。空気が乾燥することで起こるこの現象ですが、髪の毛にもダメージを与えてしまいます。
静電気によりドライヤーをかけている時やセーターやコートを脱ぎ着するときに髪の毛が広がってしまうことがありますが、その広がった瞬間に髪にダメージを与えてしまいます。
そもそも、静電気は空気が乾燥していると発生しやすくなりますが、乾燥そのものも髪のダメージを加速させてしまいます。そこに静
電気が発生することでさらに痛みを加えてしまっているのです。
髪の毛はマイナスの性質があります。しかし、静電気にはプラスの性質があるためマイナスとプラスがぶつかり合って髪表面のキューティクルが損傷しているのです。キューティクルが損傷すると、内部のタンパク質が流出し、枝毛や切れ毛の原因にもなり、髪のダメージにつながるのです。
髪に静電気が起こるのはなぜでしょうか。
・髪が傷んでいる
日頃からケアを怠っていると水分が不足して髪はパサパサになってしまいます。静電気は水がないと発生しやすくなるのです。
・空気が乾燥している
静電気は季節や室内の状態が影響しており、気温25度、湿度20%以下になると発生しやすくなります。
・体に水分が不足している
髪や空気だけでなく体内の水分が不足していても静電気は起こりやすくなります。
・髪に溜まりやすい
髪は密集しているので常に触れ合っています。そして静電気は狭いところに移動する性質があるので服が擦れた時などに発生した静電気が毛先に集中してしまうのです。
そして静電気を放っておくと、、、
髪がもろくなってしまいますし、頭皮にもダメージを与えてしまいます。
髪に静電気が生じると水分やタンパク質が流れ出てしまいそれにより栄養分を失った髪はもろくなります。また、ブラッシングで髪への摩擦を続けていると頭皮は電流によるダメージを受け、毛根が弱くなってしまいます。
そこで、静電気対策として大切なのが加湿と保湿になります。マイナスイオンドライヤーを使用したり、部屋に加湿器を置いたりして、髪の水分量を10~15%に保つことが大切です。また、髪内部の水分が逃げないようにタオルドライをした髪もしくはスタイリング前の髪の表面にオイルをつけるのも良いでしょう。
きちんと対策をすると髪への静電気は防ぐことができるのです。艶のある美髪を目指してしっかり予防していきましょう。乾燥しがちな冬でも髪がしっとりまとまっていると気分も上がりますよね。